私たちの部門では、食品メーカーさんがお客様になります。実際には開発担当の方とお話をさせていただくのが主です。必要な原材料のご要望をヒアリングしたり、依頼いただいたサンプルをご提示して、検討をお願いするといった提案営業ですね。
取扱商品は、食料品の裏面に「原材料名」として表記されているもの。たとえば「果汁○%」と表記される果汁だとか、生クリームや砂糖、かまぼこに赤い色をつける色素など、幅広いです。
また口の中に入れるものだけでなく、調味料のビンやアイスクリームのパッケージなども扱っていますね。食品の品質を保持したまま流通させるお手伝いといったところです。
このところ食品原料の調達が難しくなる傾向が続いています。需要はあるのに、手に入らなかったり、数量をそろえられなかったりといったことがある中で、打開策のひとつとして自社での製品開発を進めています。仕入れ先からの製品調達だけでなく、自社製品を直接出せるように…というイメージです。
さきほど果汁の原料を扱っているとお話ししましたが、果樹の栽培農家さんも減りつつあるんです。そこで「もう自社グループ内で作ろう」と、ユズの栽培事業を始めるなど、どんどん生産の源流に近づいている感じがありますね。
関西の大学に進学していましたが、大分県出身ということもあり、九州の会社で地域に貢献したいという思いがありました。九州の企業を対象に就職活動を続ける中で、しだいに口の中に入れるものや体に触れるもの、生活に身近なものに関わる仕事を目指すようになりました。
そうした中で、当初はグループ企業のアステムを志望していたのですが、女性の営業職の採用があるとサン・ダイコーを紹介されました。そしてサン・ダイコーの説明会や面接などに参加して、採用担当の方にほめて頂くことが多かったんです。ここまで前向きに評価してもらえるなら、内定が決まったら入社したいと心を決めました。
いよいよ内定が決まって、家族や親類に報告すると大分県の人はほとんど全員がサン・ダイコーという会社を知っていまして、知らなかったのは私だけのような状態でした(笑)。「あそこだったら大丈夫」とみんなに言われたのも大きいですね。
サン・ダイコーの社名が一般に広く知られることは少ないのですが、営業上のお客様は消費者が直接購入する製品を作っていらっしゃいます。担当しているお客様の製品がメディアに取り上げられたり、評判が良かったりすると、やはり非常に嬉しく、仕事をした甲斐があったと感じますね。
今はSNSで誰でも情報発信できる時代なので、芸能人が「これ美味しかった」と何気なくお客様の製品の写真を載せたりするんですよね。そうするとお客様のところへ飛んで行って、「SNSで話題になってましたよー」とお知らせして、一緒に喜びます。
ほかにも、お客様の新製品をいち早く友人や家族にも紹介できることもあります。それが気に入ってもらえると、自分のことのように嬉しいですね。こういった楽しさは学生のころは考えもしなかったですね。
採用面接の時に、それまでに受けてきた企業の中で一番、ありのままに社員さん方とお話しできたという印象があって、それが今でも続いている感じです。
それから日々の仕事の中で、自分の意見や思うところを伝えると、きちんと聞いてくれる職場環境だと思います。困ったことがあったら相談しやすい、風通しがいい会社です。
大学時代の友人が関東関西に就職したので、よく会いに行ったりしています。土日は休みと決まっている仕事なので、旅行の予定が立てやすいのもいいところです。
社内の同期と出かけることもよくありますね。同期とは入社前の就活の時から一緒になる機会が多く、何かと連帯感を感じています。みんなが仲のいい職場なんですよ!(笑)。